三方よし
2014-07-23
ご存じの通り「三方よし」は「買い手よし、売り手よし、世間よし」の近江商人の経営哲学ですね。
江戸中期の近江商人である中村治兵衛が孫に残した書置に、「たとへ他国へ商内に参り候ても、この商内物、この国の人一切の人々、心よく着申され候ようにと、自分の事に思わず、皆人よき様にと思い」とあるのが「三方よし」の由来であると言われていますが、自分の事よりもお客の事を考え、みんなの事を大切にして商売をすべき、ということです。
既に江戸時代に、CSR(企業の社会的責任)を意識して商いしていたことには驚きの一言ですね。
今様に表現すれば、「価値ある製品・サービスを、リーズナブルな価格で提供し社会に貢献する」ということですが、言うは易く行うは難しですね。
どうしても目の前の利を追いかけてしまうのが人の常であり、「三方よし」は後回しというのがマジョリティかと思います。
しかし、企業の命題は「ゴーイングコンサーン」であり、「三方よし」は至言です。世の中にそっぽを向かれて存続できる企業はありません。
急がば回れで、愚直に「三方よし」を貫くことが大切かも知れません。
皆様も、「三方よし」となっているか自省する機会を持たれることをお薦めします。
偉そうなことを言っている筆者も自省の毎日ですが。。。